EVENT
学習旅行
SCHOOL EXCURSION
実際に訪れ、歴史と現代社会の
課題を学ぶ
沖縄を訪れ、そこから見える戦争の実相や戦後日本の諸問題について考えます。
沖縄戦の遺構や資料館、米軍基地周辺を巡り、現地の様子に直に触れます。
1日目
沖縄本島中部~南部を訪れる
01
- 中部:「嘉数高台」「前田高地」
- 沖縄戦の激戦地であり、米軍の普天間飛行場を見下ろせる場所です。基地のすぐ隣に密集する住宅地。ガイドの話を聞きながら、戦前から戦後にかけて一貫して地元住民が危険にさらされ、犠牲になっていることを学びます。
02
- 南部:「ひめゆり平和祈念資料館」
- 「鎮魂」の部屋には沖縄戦で亡くなったひめゆり学徒隊の生徒・教師227名の写真と名前、その方の短いエピソードが記されています。自分達と同世代でもあるその1人ひとりに向き合いながら、戦争の実態を想像してみます。
2日目
沖縄本島南部~北部を訪れる
01
- 南部:「平和の礎」
- 沖縄の住民をはじめ、日米両軍の兵士、日本の植民地だった韓国人など、沖縄戦戦没者の名前が刻まれています。中には一家全滅のため名前が判明せずに「○○の長女」などの刻銘も。ガイドから様々な方のエピソードを聞き、沖縄戦の犠牲の大きさを学びます。
02
- 南部:「轟の壕」
- 沖縄戦当時、日本軍兵士や住民が身を隠した「ガマ」(自然洞窟)に実際に入って暗闇体験をします。急峻な斜面、身を屈めないと通れない狭い通路、雨の後は地面もグチャグチャで湿気も多く・・・。五感を使って当時を追体験します。
03
- 那覇:「一中学徒隊資料室」
- 旧制県立第一中学校(現首里高校)の資料室。ひめゆり学徒隊は女子学徒(看護部隊)ですが、こちらは鉄血勤皇隊として送り込まれた男子学徒。当時の学校生活や戦地に赴く前に書いた遺書など、生徒達のエピソードに触れます。
04
- 北部:辺野古(大浦湾)
- 新基地が建設されている辺野古(大浦湾)。地元住民の方からお話を伺い、大浦湾の美しい自然環境への思い、基地の騒音や事故など生活環境への懸念、地元住民の分断などに触れ、日本の安全保障の下にある諸問題について考えます。
05
- 北部:辺野古(大浦湾)
- 学習の合間には沖縄の自然に触れ合う時間も。雨の多い時期でしたが、美しい海を前に砂浜で生き物を探して散策しました。現地の気候や環境に触れることも沖縄戦当時を想像する教材になるはずです。
3日目
3日間の学びを共有して考えを深める
01
- 中部:「嘉手納基地」
- 「道の駅かでな」の展望台から極東最大の米軍基地「嘉手納基地」を見渡します。戦闘機の離陸時にはガイドの説明や隣通しの会話も聞こえない位の騒音が。広大な基地のみならず、上空の空域も米軍が管轄していることを学びます。
02
- 中部:「普天間飛行場周辺」
- 普天間飛行場に隣接する「上大謝名さくら公園」や「普天間第二小学校」などを訪れます。保育園や小学校など子供達の生活の場と隣り合わせで、「基地の中に沖縄がある」ということを実感していきます。
03
- 那覇市内:「HR」
- 3日間を通して考えたことをクラスに向かってスピーチします。クラスは真剣に仲間の意見に耳を傾けます。仲間の意見に触れることを通して自分の見方や捉え方を問い直し、社会や自分の生き方に対する認識を深めていきます。