2015.03.23
学校生活
2年学習旅行を終えて
3月初旬、定期試験を終えた2年生は、今年度も3泊4日で長崎・沖縄を訪れました。正則高校3年間の中での「最大の行事」と言われ、大きな学びの場になる学習旅行です。ここに備えて、冬休みから3学期にかけて事前学習を重ねてきた生徒たち。しかし訪れた現地では、その机上の学びにとどまらない現実の数々に圧倒される様子がそこかしこにありました。長崎の被爆者の方々、沖縄戦で動員された元ひめゆり学徒隊の方々、その方々が何日も耐えたガマという名の洞窟の暗闇、米軍基地と隣り合わせの生活に葛藤する人々・・・そうした学習の中、食い入るような表情、涙ぐむ姿・・・。2年間を共にした生徒たちの真剣な様子は大変感慨深いものがあり、旅行中彼らが紡ぎ出す言葉からは私たちが学ばされる思いさえしました。
いよいよ3年生が目前です。正則高校では「進路」開拓を、大学受験も勿論ですが、この社会での生き方を真摯に考えて行くこととして語りかけていきます。社会の大きな矛盾に苦しまれている方々との出会いは、生徒たちに多くを考えさせてくれます。今後彼らの学びがどのように広がっていくのか、ひときわ楽しみになる4日間でした。