授業紹介シリーズ１８「３年選択倫理」

　３年生の選択科目「倫理」で、グループで新聞を読み、意見交換をしながら、その中にある倫理上の課題を探して、意見文を作成するという課題に取り組んでいます。「新聞なんて読んだことない」という高校生が多数派といわれる昨今、正則高校では新聞を教養や進路を考える際の有効な教材として活用する場合が多く、この授業もその１つです。

　倫理という授業は、世の中や人間のあり方についての「正しさ」を考える授業です。だからこの授業は、ただ意見を述べるのではなく「何が正しいのか」を考えねばなりません。そこが難しいところですが、生徒は何だか楽しそうでした。「（福島原発の）処理水の放出はどう考えるべきか」「外来種の駆逐は是か非か？」･･･生徒は本来、友達とまじめに考え合うことが好きなのだと思います。私達もそうしたエネルギーを大切にして、伸ばしていきたいと思っています。受験まっただ中の３年生ですが、いやだからこその、社会や人間について本質を見据える目を育んでいく授業です。