【バスケ部活動記】第五十五話「デフバスケット交流戦の巻」
みなさん、こんにちは。突然ですが、皆さんは”デフバスケット”をご存じですか?
今回の活動記では男子部が”デフバスケット交流戦”に参加する機会があったので、紹介していきます。
デフバスケット、通称”デスバス”とは「聴覚障害者によるバスケット(日本デフバスケットボール協会HPより)」で、今年の11月、デフバスの世界大会である”デフリンピック”が日本で開催されます。
大会に出場するデフバスの日本代表チームと、男子部コーチに”つながり”があり、デフリンピックに向け、デフバス普及を目的として、高校生との交流戦を日本デフバスケットボール協会、江東区バスケットボール協会と一緒に企画し(私も微力ながら、お手伝いをさせてもらいました)準備してきました。
2025年1月12日、江東区深川スポーツセンターを会場に交流戦が開催されました。
当日は、日本代表選手を含むデフバスチームと、正則、鎌倉学園、都立東、都立豊島、東京実業、昭和第一、立正大付属が参加しました。
交流戦に先駆けて、各チームに、事前にデフバスケットについての講習会(学習会)を実施してもらい、デフバスに対する理解をより深めてる取り組みも行われました。
<デフバスについて、VTRを視聴した後に、コーチからレクチャーがされました>
交流戦の開会式では、まず、デフバスチームの紹介、さらに、デフバス普及を目的に、参加選手達から、手話を介して、ちょっとした”講演”がありました。話がある度に、生徒達は大きな拍手をしていましたが・・・途中で「すみません、拍手だと、私たちはわからないんです。”私たちの拍手”を紹介しますね。みなさん、手をあげてふってみてください」なんて話が、デフバスチームからされると・・・私も含め、高校生たちはハッとした顔をしていました。しかし、みなで一斉に手を振りはじめると、参加者全員が笑顔となり、会場は”和やかな雰囲気”につつまれていました。
交流戦が始まると・・・デフバスチームとの対戦はもちろんですが、高校生チームのゲームでも、熱戦が繰り広げられました。
ちなみに、当日の最終戦は、全勝の都立豊島高校とデフバスチームとの対戦になりました。序盤は、都立豊島がスピードと、正確なシュートで(男女ミックスの)デフバスチームを圧倒していきましたが、試合中盤から(アジア大会NO1となった女子代表選手を含む)代表選手たちが出場し、本領を発揮していくと・・・とんでもない確率で3Pを決めはじめ、あっという間に点差がつまっていきました。それでも、都立豊島もデフバスチームの猛攻に懸命にくらいつき、試合は終盤まで一進一退の攻防戦となりました。しかし、やはり「さすが!代表選手!」というプレーの数々によって、ねばる都立豊島高校をデフバスチームが振り切り、試合が終了しました。この試合では、とりわけ、デフバス代表選手たちのプレーを観戦していた高校生たちから、大きな歓声とともに、”手を振る拍手”が会場中を包んでいました。そんな光景が、とても印象的でした。
交流戦は・・・閉会式、そして参加者一同で記念撮影をして、無事終了しました。
<参加チームにはHPに記事を写真や掲載をすることの了解はもらっています>
【あとがき】
女子部は1月12、13日の2日間にわたって開催された「ニューイヤーカップ」に出場してきました。(顧問がデフバス交流戦、翌日は横浜遠征ということもあって、女子部の取材に行くことができませんでした)
結果は、見事というか、残念ながらというか・・・”準優勝”でした。勿論、よく頑張った結果と評していいのだと思いますが、今年度の”チーム力”なら、優勝してもおかしくはなかったかな・・・なんて思うと、「残念ながら」ということになるのかなぁ~と思ったりした次第です。