【和太鼓部】夏合宿レポート(後編)
それでは後編です。(前編のレポートはこちら)
午前の練習が終了すると、地元のご厚意でかしていただいた弥五島会館近くの公民館で昼食となります。
昼食を済ませ、休憩をはさみ・・・午後の練習が再開されます。午後の練習は午前中の各パートでの練習を合奏練習の中で合わせていきます。合奏練習がはじまると、それぞれの練習が一つの楽曲へとむかっていく過程の中で、生徒達の“ボルテージ”がどんどんとあがっていくのがわかりました。そんな様子には圧倒される思いとなりました。
そうした中で、とりわけ最上級生である3年生の太鼓には力強さは勿論のことですが、これまで太鼓にかけてきた熱い情熱も感じられ、みているだけで心動かされるものがありました。そんな3年生の演技に負けじと、1、2年生も必死についていこうとする・・・互いの熱量が練習会場を包み込み、まさに“灼熱”と化した合奏練習は“圧巻”の一言につきます。大迫力の太鼓とは、“生徒達のエネルギー”の大きさと比例している・・・そんなことを改めて実感しました。
合奏演奏が終わると、今度は1年生を中心に基本となる演目の指導が行われたり、各パートで(演奏後の反省を踏まえて)再調整に取り組んだりと、熱量そのままに生徒達は太鼓と向き合っていきました。
帰宅する電車の関係で、練習は16時過ぎに終え、片付けをして会場を後にします。それでも、およそ7時間近くは太鼓を叩き続けていただけに、足取りはクタクタでしたが、それでも大好きな太鼓を思う存分叩けた充実感もあってか、楽しそうに宿まで帰宅していました。
宿に戻ると、すぐ“温泉”につかって汗と疲れを洗い流し、夕食ではボリューム満点の料理に舌鼓をうち、宿での時間も楽しく過ごしていました。勿論、楽しい時間だけではなく、夜のミーティングでは練習をしっかりと振り返り、互いの成果と課題を確認していましたが、そうした中でも、コーチからは厳しい指摘と課題が示される場面もあり、生徒達に緊張が走る・・・そんな“一幕”もありましたが、楽しさの軸となっている“真剣さ”を垣間見ることができた場面だったと思います。そしてミーティングをもって合宿での一日は終了しました。
さて、和太鼓部の夏合宿をレポートしてみましたが、いかがだったでしょう?まさに「充実の夏合宿」だったとレポートを記して改めて思った次第です。
【あとがき】
その1 花火大会!
合宿最終日前日の夜には花火をしましたが、最初こそ「ねぇ~これどっから(火を)つけるの?」なんてことを言って少々戸惑ったりする場面もありましたが、それでも花火が始まると、「うわぁ~きれぇ~~!」と歓声があがったり、中にはちょっと羽目を外してはしゃいでしまったりするような様子も・・・すると、「はい!危ないからはしゃがない!ちゃんと火の後始末もする!」といった声かけがされ、終始、とっても“安全且つ健全な花火大会”でした。そんな様子から、やっぱり正則生ってしっかりしてるんだなと思った次第です。
その2 3年生から後輩達へ・・・
夏合宿での伝統行事・・・それは、合宿最終日に3年生が1、2年生の前で3年間の集大成ともいうべき演奏を行います。3年生の演奏する姿には、太鼓と出会って本気で取り組んできたからこそ理解することができた“境地”が遺憾なく表現されていました。3年生は学院祭での演奏を最後に引退していきますが、その前に、かつて自分達も先輩達から引き継いだ「太鼓を心の底から楽しんで演奏すること」というメッセージを、今度は後輩達へと伝えていこうとしていました。そんな姿には、思わず心動かされる思いとなりました。
最後に・・・和太鼓部の夏合宿の模様はいかがだったでしょうか?このレポート、実はバスケ部顧問が作成をしました。合宿の引率応援として参加していたこともあり、太鼓についての専門的な知識はなにもないままに、見て、聞いて感じたことをそのまま記してみた次第です。それでも“生徒達が主体”となって合宿をつくっていく様子、そしてなにより太鼓にかけるエネルギーが少しでも伝わってくれたなら嬉しい限りです。そんな「正則高校和太鼓部」の今後の活動にも、是非!注目をしていただければと思います。