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2024.08.16
部活動

【和太鼓部】夏合宿レポート(前編)

 和太鼓部が7月25日~28日の3拍4日の日程で恒例の夏合宿を実施しました。和太鼓部の合宿は、例年福島県の湯野上温泉で実施されています。山間の自然豊かで、天然の温泉が数多くある大変のどかな場所での合宿となります。都会育ちの正則生ではありますが、緑豊かな自然に囲まれた場所で思いっきり太鼓が叩けるとあって、終始楽しそうにすごしていました。

 

 

 和太鼓部の合宿は、朝の散歩がてら近くのコンビニで飲料水などを購入し、その後、宿で朝食をとってから始まります。支度を済ませ、宿を出発し湯野上温泉駅まで移動します。移動といっても駅は宿から目と鼻の先ほどの距離にありますが、練習会場までは電車で移動します。二駅ほど電車にのって(練習会場の)最寄り駅に到着、5分ほど歩くと目的地の和太鼓専用の練習会場「弥五島会館」にたどり着きます。山間の少し急な階段を上ると“歴史的建造物”でもある川田太鼓工房の弥五島会館があります。

  

 

  

 

 弥五島会館に到着し、ジャグタンクで飲料水をつくったり、太鼓の準備などをした後は“恒例の声出し”が始まります。生徒達が二手にわかれ、各自の目標や練習で意識的に取り組んでいくことを大きな声で発していきます。

 和太鼓では、太鼓を叩くだけではなく、大きな声を発して互いにリズムを取り合ったり、演奏の演出をしたりします。そのための発声練習も兼ねていることもあって、反対側の生徒達までちゃんと伝わったのかどうか・・・声出しを聞いていた生徒達が、「○」もしくは「×」のジェスチャーで判断します。「×」となった場合には再度声出しをすることになるのですが、判定は結構シビアで、やり直しとなる生徒が少なくありませんでした。声を出すこと自体は勿論ですが、単に大声を出せばいいというわけではなく、しっかりと目的をもって練習に取り組んでいくことも重要視されているんだなと様子をみていて思いました。

 

    

 

 声出しによる発声練習が終わると、会場にもどり準備体操、ストレッチ、体幹トレーニングに取り組みます。太鼓は手(腕)だけで叩くのではなく、体幹をしっかりと使って重心移動をしながら叩くこともあり、準備体操だけではなく、トレーニングにもしっかりと取り組んでいました。とは言え、まだまだ体幹が弱い1年生は四苦八苦しながら、ときに「いやぁ~~キツいぃ~~!!」と悲鳴をあげ、終わる度にお腹を抱えて丸くなってる場面もありました(笑)

 

  

 

 午前中は全員で基礎打ちを中心とした練習に取り組みます。「とりあえずバチをもって太鼓を叩き続ければいいのだろう」なんて思っていましたが、先にも記した通り体幹がしっかりとしていないと、姿勢がふらつき、太鼓を響かせるように強く打ち続けることができないことがよくわかりました。太鼓を叩く強さの違いで、すぐに3年生と下級生は区別がつけられるほどです。

 

   

 

 

 帯同してくれているコーチが常にチェックし、フォームの矯正やアドバイスをしてくれます。さらにインターバルの間も、生徒同士で気付いたことを伝え合っていました。そうした様子から、いかに基礎打ち、つまりは“太鼓の叩き方”が重要なのか、よくわかりました。

 基礎打ちをはじめたとしたいわつるファンダメンタルトレーニングが終わると、主将から合奏に向けてパートごとの基礎練習などの指示が出されます。とても的確な指示を全体に伝えていて、(本人には大変申し訳ないのですが)学校で見せるのんびりというか、のほほんとした様子とは違った“凜々しい姿”にみえ、ちょっとびっくりしてしまいました(笑)

 

   

 

 各パートにわかれての練習風景・・・1年生は基礎打ちの基本をiPadで動画などを視聴しながら叩き方やリズムの取り方を確認して黙々と練習していました。2、3年生は太鼓以外の楽器演奏に取り組んでいました。

 少しせわしなくみえるくらいでしたが、それでもテキパキと無駄なく色々なことに取り組んでいるので感心してしまいました。同時に、1つの楽曲を完成させるためには大変な労力を要するものなんだなと思いました。

 

  

 

  

 

 練習中は、適宜休憩をはさみ水分補給をしっかりとしていましたが、その間もコーチや仲間からのアドバイスをメモしていたり、当然のようにできる手や足の“マメ”のケアを入念にしていました。生徒達はかなりハードな練習を前にして汗だくとなっていましたが、本当に楽しそうに太鼓を叩き続けている姿がとても印象的でした。  (後編に続く。後編はこちら