【サイクリング部】スーパーサイクルエンデューロ第2戦参戦記
過酷な白樺湖での合宿を経て、7月29日千葉県成田市で開催されたエンデューロレースにサイクリング部は参加しました。
1年生にとってはデビュー戦、そして3年生には引退となる節目のレースです。
9時からのオープニングレースである90分耐久レースにはソロ部門に3名、チーム部門には6チームが正則からは参戦しました。
各チームのサポートは上級生が担当します。前日のミーティングで確認した通り的確に行動します。ソロで参加する選手は無線を携行しピットとつながります。
耐久レースのポイントは残り周回数の見極めが重要です。昨年筑波の苦い経験を踏まえ、ピットもその判断に集中します。
残り2ラップを12名にまで絞られた先頭集団に残った宇田川選手、松村選手に伝達しゴールスプリントを委ねます。
レースはトップから0.8秒差で宇田川選手が6位、松村選手は1.4秒差の8位で決着しました。また、正則から参戦した15名全員が無事完走しました。
チーム部門に参加した市川選手、河内選手組が部門別3位に入賞しました。
そして、午前11時30分メインの3時間耐久レースがスタートしました。
ソロ部門にはこれが引退レースとなる水谷主将と合宿にも帯同してくれたOBの大城選手が参戦します。又チーム部門には2年生4名、3年生4名の4チームが参戦しました。
37度を越える酷暑の中を、序盤から先頭集団はハイペースを維持します。これによりあらかじめ予定していたスティントは崩壊し、ピットインのタイミングが早まります。
しかし、このイレギュラーな流れも1年生を中心としたピット陣はしっかり対応します。マイラップ通過するライダーの表情を見極め声を掛けて、それに対してライダーもリアクションを返し、チームとして機能していきます。
レースも半分を経過した90分の時点で、17チームが先頭集団を形成し、2年生の大谷、雪下組が部門2位(総合3位)でレースを折り返します。
後半は暑さとのサバイバルレースになりました。
ピットはライバルチームを見極め、その差を確実にライダーに伝達します。
一時は2分以上も離されていたトップチームとの差を、大谷、雪下組はジワジワと縮めて行きます。終盤、雪下選手のスーパーラップでトップを捉えると、一気に突き放しにかかります。
その差は10秒以上広がりますが、スティントの関係でゴールは大谷選手に交代する必要があります。
6月の全日本選手権以来のレースになる大谷選手でしたが、ピットインで失ったトップの座を奪還すべく、快進撃を開始します。
最終的には、部門トップを奪い返し、さらに1分の差をつけてチーム部門優勝(総合4位)を獲得しました。さらにソロ部門ではOBの大城選手が2位、そしてキャプテン水谷選手が3位を勝ち獲りました。
レース後は意識朦朧とその場に倒れ込み、限界を超えたレースを闘い抜いたことを示していました。
3時間耐久レースに参加した正則全チームが完走を果たしました。
翌日のミーティングを最後に3年生6名は引退しました。
それぞれが自分の言葉で気持ちを伝え、後輩達は真剣な表情で耳を傾けていました。
僅か5名の2年生で14名の1年生をまとめることになります。不安も多いとは思いますが、成長の機会も増えていきます。静かに見守りたいと思います。
最後になりましたが、保護者の皆様のご支援のおかげでサイクリング部は成長させていただいております。
心から感謝しております。ありがとうございました。