【バスケ部活動記2022】第十一話「クラブ体験」の巻
9月23日に”クラブ体験”を実施しました。ご参加された中学生・保護者の皆さまありがとうございました。
今回は、そのときの様子をレポートしたいと思います。
その前置きとして・・・
2学期が始まり学院祭準備が本格化すると、なかなかクラブに参加することができない状況が見受けられるようになってきて・・・と、以前の活動記で記しました。
しかしこうした状況は、生徒諸君にとって、とても大切なことを学ぶ機会でもあると思っています。クラブ活動も、クラスの学院祭準備も、どちらかだけに取り組むものではなく、どちらも取り組むべきことで・・・でも「身体」は一つしかないというときに、優先順位をつけ、仲間と連携しながら「両立」させていくことを学べる機会でもあると思うからです。
勿論、練習量だけを考えれば、少なくなってしまう面は確かにあります。しかし先にも記したように、やるべきことを(好き嫌いといった心情的な判断によるところではなく)両立をさせていこうとする経験は、選手達の人間的な成長を促していくことでもあり、そのことは(長い目でみれば)チームスポーツであるバスケットにおいて、プレーの一つ一つを正しく判断していけるようになることにもつながっていくと思っています。
少々前置きが長くなりました・・・すみません。とは言え、クラブ体験に参加した中学生に対して、正則の選手たちはどんな対応をするのかな?と少々不安でもありました。しかし先に記した学祭準備とクラブとの両立をさせようとする日々があるならば、初参加となる中学生のことを考えながら、対応していくことができるのではないかとも思っていたので、ある意味期待もしていました。さて、実際のところはどうなったのでしょうか・・・
今回のクラブ体験の参加総数は12名で、そのうち男子が10名でした。
一方の正則の選手達は学院祭準備などで全員がそろわず、なんと!中学生の参加者の方が多いことに加えて、男子部コーチが(所用により)不在という条件でした。
また、現在の男子部は8月下旬から新人戦に向けて、「システム練習」の割合が多くなっていました。正則の選手達もまだまだ十分に理解できているとは言いがたい・・・したがって、普段を練習メニューをそのまま”初参加の中学生の皆さん”にあてがうことにも少々無理がある。そうした状況の中で、果たして練習をリードすることができるのかな?と思い、最初はとても不安になりました。
練習メニューについては、顧問の方で調整した方がよいだろうと考え、ドリル系のもの中心に提示しました。そのメニューを正則の選手達が中学生に教えていくというで形で練習は進みました。とは言え、「教える」ということは、それほど簡単なことでもなかったようです。自分がやっていることを言葉に変換していくことの難しさ、さらには重要なポイントやコツをちゃんと理解していないと(説明から)抜けていくといったことで、相手にうまく伝えることができる、最初は四苦八苦していました(笑)
しかし段々と慣れてくると、中学生のプレーについて「OK!」「そっちが先に出るんだよ!」といった声をかけていけるようになっていました。そんな変化を見て取れると、こうした機会も貴重な練習の一つとなっているなと改めて感じました。
女子部は(当日体調不良で欠席者がいたこともあり)2名の参加となりましたが、女子部コーチと選手達が参加者に、初めて取り組む練習メニューを教えながら練習は進められていきました。
女子部の方は、ドリル系の練習だけでなく、2:2、3:3、最終的には5:5のスクリーンイメージまで消化することができました。参加した中学生も全く遜色なく練習についてくるので、正則の選手達は驚いていました。
一方の中学生も一緒にプレーすることを”楽しい”と感じたからではないかと思いますが・・・練習後「また練習にお邪魔させてもらってもいいですか?」と声をかけられました。
「今後もクラブ体験の機会を設けるつもりだから、ぜひそのときにも参加してね」と返事をすると、嬉しそうに「わかりました!」と言って帰宅していきました。久しぶりにバスケットができたということもあったとは思いますが、それ以上に”クラブ”という場でバスケットをやることができたことが、楽しかったのではないかと思いました。
そんな姿をみることができると、(勿論、正則高校を少しでも多くの人に知ってもらいたい!ということが一番の目的ではありますが(笑))こうした機会を設けてみて、本当によかったなぁ~と思いました。
【編集後期】
先日、「チームジャージの申し込み(購入の有無)表」を1年生を対象に集めていました。
その中で、申し込み表を(集約日に)忘れてきた選手が、顧問のところに「先生、すみません。明日必ずもってきます」と言いにきました。「わかった。でも、きっと明日も忘れてくると思うよぉ~」と、顧問が言うと・・・「なにを言ってるんですか!先生!忘れるわけないですよ!絶対にもってきますよ!」と、ちょっとムキになって言い返してきました。
翌日・・・その選手が「すみませ~~ん!学祭準備で遅れました!」と言って、あわてて練習にやってきましたが、私の顔を見るなり「あっ!」と言って固まっていました。”こんな姿”も学院祭準備期間中によくみかける”あるある”なんですよねぇ~(笑)