【バスケット部活動日記2021 特別連載秋NO3】遠征ばかりで…の巻
今回の新人戦は男女ともに「自分達の基準」を見直す必要があることを痛感させられた大会でもありました。
仕方のないこと、さらには本校に限ったことではなかったとは思いますが…コロナ禍の影響に伴って、クラブ活動は大きく制限されてきたことは、部内だけに限定して練習を続けてきたことでもあります。つまりは「自分達の基準」だけで良し悪しが決まる練習に終始してしまうことでもありました。
そうした練習の影響は…
以前のゲームで(男子は対外試合自粛となる前に対戦し、ハーフゲームではありますが)10点差をつけて勝つことができた相手に、新人戦では10点差をつけられて敗退、女子は競り合いとなったのは1Pだけで、終わってみれば大差をつけられての完敗という結果に、少なからず出ていたのではないかと振り返ります。
故に「なぜ?」と思うよりも、むしろ「そりゃそうなるよね」という結果だというのが正直なところです。しかしその一方で、選手達は部内だけの練習環境に加えて感染対策による様々な制限の中であっても、休むことなく、さらにはサボることもなく練習を続けてきたことも確かです。だからこそ「自分達の基準」とは異なる基準と出会うことがなければ、本当の意味で、自分達のバスケットに良し悪しをつけていくことができない…ということを改めて実感させられました。
10月下旬より、ようやく活動時間の制限もなくなり、対外試合(県またぎの対外試合)が解禁となったこともあり、実感しただけで終わっていてはチームがレベルアップすることがないのはもはや自明のことである以上、練習試合を一つでも多く消化しようと、大会終了と同時にゲームを組むために動きだしていました。
とは言え、コロナ禍以前の11月は、そもそも東京も大会期間中、そしてお世話になることの多い神奈川県のチームも大会期間中ということから、例年あまり練習試合を組むことがなかったのですが…兎にも角にも、まずは練習試合を一つでも多く消化することを最優先に、まずは「県バス」を選手達に経験させようと、可能な限り他県のチームにも練習試合の打診をしました。その結果、夏以来の対戦となった東京実業との練習試合を皮切りに神奈川のチームとも練習試合を行いました。
選手達は、とりわけ神奈川のチームの「上手いではなく強いバスケット」に圧倒される場面も多くありましたが、次第に同じ基準でバスケットをやっていくような変化も随所に見られ、試合自体は一方的にやられる展開のゲームもありつつも、「自分達の基準」とは異なる相手の基準によって、自分達の力を引き出してもらえた場面が多く見受けられ、勝敗にかかわらず、収穫の多いゲームを経験することができたと振り返ります。
コロナ情勢が現状のままならば…ということが前提ではありますが、来月も東京以外にも千葉、神奈川、そして静岡といった他県のチームとも対戦していく予定です。
■ 11月20日 東京実業戦(男子)
■ 11月21日 横浜新栄戦(男女)
■ 11月23日 昭和第一戦(男女)※機材トラブルのため写真は女子のみ
【編集後記】
今回のゲームの様子(写真)は11月23日までのものを掲載しました。今後は、男子が28日に鎌倉学園へ遠征をしたところで(30日より)期末試験に向けた活動停止期間となり、試験終了までクラブ活動は一時停止となります。
冬休みには、女子はカップ戦への出場、男子は千葉、神奈川、そして静岡への遠征が予定されています。そんな日程について、とりわけ男子部の選手たちは、練習試合が全くできなかった頃は、ゲームがやりたくて仕方がなかったようでしたが、いざ遠征ばかりの練習試合が組まれるようになると…「遠いなぁ〜」「もう〜めちゃくちゃ早起きしないといけないんだけど!」「絶対に起きれない!無理!」などとブツブツ言い出すようになりました。勿論、正則でゲームを組むこともありますが、いつもと違う場所に行くこと自体が、今のチームにとっては必要な経験だと考えているので、どうしても外に出る機会が多くなっています。選手たちもそのことはよく理解してくれているのですが、とは言え、久しぶりに外に出るようになってみて…改めてコロナ禍以前は(他県への遠征を当前のようにやっていたこと)よくやっていたなぁ〜と、我ながら思ってしまいました(笑)ですから、選手たちがブツブツ言うのも、無理はないかなと思っています。