2025.05.22
学校生活
授業紹介シリーズ2「3年選択化学Ⅱ」
3年選択化学Ⅱでは、ここまで学んできた「反応速度」の考え方を用いて、「ヨウ素時計反応」の実験を行いました。
今回おこなったのは「ヨウ化水素」と「過酸化水素」の反応です。普通であれば、発生したヨウ素とデンプンが反応してすぐに青紫色に変わりますが、今回はあらかじめチオ硫酸ナトリウムという“じゃまもの”を混ぜておくことで、一定量のヨウ素が発生しないと色が変わらない「仕掛け」になっています。
まずは異なる濃度のヨウ化水素水溶液に過酸化水素水を反応させます。
濃度を少しずつ変化させると、色が変わるまでの時間が規則的に変わることがわかります。
次に、異なる3つの温度(湯浴、氷浴、常温)で反応を行いました。
温度が違うと、反応に必要な時間も大きく変わることがわかります。
そして最後に、得られたデータから反応速度を算出し、グラフ化することで、反応速度と濃度の関係、反応速度と温度の関係を考察しました。
計算が難しい単元ではありますが、実際に手を動かすことで、理解がさらに深まっているようでした。