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2023.08.12
部活動

【硬式野球部】夏合宿レポート「合宿行ってきました!~雨にも負けず!~」  

みなさん、こんにちは。硬式野球部が千葉県で夏合宿を8月8日~10日(2泊3日)の日程で実施しました。

コロナ禍以前は、冬と春に合宿を実施してきた硬式野球部(以下野球部)ですが、現選手、マネは誰も合宿を経験したことがありません。そこで、今後の“チーム作り”の一環として、練習は勿論のことですが、選手同士の関係作りも意図した合宿を実施することとなりました。

そんな合宿の模様をレポートしたいと思いますが、今回は選手とは違った立場でチームの一員として活躍する“マネージャー(以下、マネ)”に注目しつつ、今回の合宿について記していきたいと思います。

 

それでは早速・・・野球部諸君は練習会場に到着すると、すぐグランドへ!!ではなく、「ミーティング」から合宿がスタートしました。

 

このミーティング“は主将が仕切りつつ、選手達が中心となって実施していきます。まずは、前日の練習試合の成果や反省を確認していきます。その上で、練習メニューを選手達が意見を出しあいながら考えあっていきました。一つの考えが示されると、「よし!」と声がかかる一方で、「それだとさぁ~」といった声も出てきて、あぁ~でもない、こうでもないと、とにかく(良い意味で)もめ始めます。すると選手達の議論をながめていた監督から(議論の)“交通整理”が入りつつ、「こんなことも想定してみたらどうだい?」といったヒントも示されるのですが・・・

 

選手達は「なるほど!」となりつつも、またもや、あぁ~でもない、こうでもないと、さらにもめ始め・・・ときに収拾がつかなくなるくらい選手達の話し合いは“ぐちゃぐちゃ”となります。しかし選手達一人一人が自分の考えをもとうとしている姿があるからこそ、話が簡単にはまとまらないんだなぁ~と思いました。

最終的にどうなったのか?というと、それぞれの意見の共通点や相違点を整理しながら、監督からのアドバイスや意見も踏まえつつ、主将が原案を示していくことで何とか練習メニューが完成しました。

 

さて、先にも記した通り、これまで夏に合宿を実施していなかった野球部にとって、今回はある意味、異例の合宿でもあります。とは言え、誰も合宿そのものを経験していないこともあって、(今回の合宿実施場所は初めて利用するので、監督、コーチも含めて)“初めてのこと”ばかりでした。勿論、事前に施設とは打ち合わせなどはしていますが、やはり実際に使ってみないとわからないことも多い上に、台風6号の影響から、“悪天候(ゲリラ豪雨)”にともなう急な変更も重なって戸惑う場面の連続でした。それでも、選手達はめげずに、よく対応をしていたと思います。そんな、夏合宿の様々な場面を切り取り紹介していきます。

 

【朝の散歩】

野球部の朝は、6時過ぎからの散歩で始まります。宿泊しているホテルから歩くこと5分ほどの場所の公園で、軽めの体操を行うのですが、いつもの調子で「いち!にぃ~!さん!しぃ~~!」と大きなかけ声で体操を始める選手がいて・・・「静かに!」と声をかけようと思った瞬間、周囲からすぐに「やめろ!迷惑だろ!」と突っ込まれていました。そんなやり取りを、マネが「もうぉ~恥ずかしいなぁ~」と、半ば呆れた感じで見ていた姿が印象的でした(笑)

    

 

朝の散歩をする時点ではよく晴れていました。しかし練習会場に到着し、道具を搬入して、グランドの整備も終わって・・・「よぉ~し!!練習だぁ!!」とグランドに出ると、雨が降り始めました。それでも雨雲の動きをみながら、なんとか練習をやろうとするのですが・・・滝のように雨が降り続けてしまい、整備したグランドには大きな水たまりができてしまった時点で、練習を切り上げる判断となりました。

 

グランドから利用施設のセミナーハウスへと移動して、すぐに着替えと洗濯、さらには用具の手入れなど“想定外の事態”を前にして、かなりドタバタしていましたが、選手達は互いに声をかけ合いながら、よく対応していました。

☆乾燥中のグローブ・スパイクなど

 

そんな中、マネージャーは・・・選手達から「ねぇ~これどうするの?」「どこにあるの?」といった(端で見ていると、思わず、自分で考えろ!もしくは探せ!!と言いたくなってしまう(笑)ようなことも含めた)問い合わせにも対応しながら、練習試合のデータ入力作業に追われていました。

 

 

【体育館練習】

想定外の事態を前にチームがバタバタしている間、監督、コーチは天気予報、雨雲レーダーとにらめっこ状態となっていました。その結果・・・体育館に場所をうつして練習となる場面もありました。

 

[捕球・送球練習]

コーチからゴロを転がしてもらい、捕球と送球を行うのですが、グランドとはちがう“暑さ(雨による湿気も相まっての蒸し暑さ)”によって大汗をかいていました。

※設置されていた扇風機はフル稼働していますが・・・

  

 

[シャトル・ピンポン球打ち]

バドミントンのシャトル、卓球のピンポン球といった不規則に“動く的”をしっかりとらえて打ちかえしていくことに取り組んでいましたが・・・グランドでは聞き慣れない快音を体育館に響かせていました。

当然のことですが、“そうした”バッティング練習に取り組めば、体育館は足の踏み間のないくらいシャトルやピンポン球だらけとなります。

    

 

すると、選手同様マネも汗だくとなりながら、「球拾い」をして練習が止まることなく続けられるようサポートしていました。そうかと思えば、“(宿泊せずに)通い”で練習引率にきた教員のお子さん(マネと一緒に球拾いをやってくれていました)の髪を整えてあげたり、(大汗をかくということは、それだけ飲むということでもあるので)ドリンク対応といったことに追われていました。

  

☆ピンポン球を拾って選手に投げ返していくのですが、時折マネの方がするどく変化する球を投げかえしていました(笑)

 

【グランド練習】

もう!雨雲は嫌いだぁ!といった思いが通じたのか、(不安定な天候ではありましたが)青空が広がると、選手たちはグランドに飛び出し、夢中になって白球を追いかけ始めました。残念ながら、ミーティングで決め合ったメニューの全てに取り組むことはできませんでしたが、それでもテーマと狙いをもって、そして何より心の底から楽しそうに練習に取り組む選手達の姿がとても印象的でした。

    

 

    

 

  

 

[グランド練習中の一コマ]

次の練習準備にもどってきた外野手達の横で、内野手の練習を楽しそうに“見守るマネの姿”が印象的でした・・・なんて思っていたら、選手達から次々に「ドンリンクお願い!!」という声とともに、たくさんの水筒が届きました。その対応が終わったかと思うと、今度はプロテイン作り、さらにノック対応と、息つく暇なくマネも動きまわっていました。

 

 

おおまかではありますが、今回の野球部の合宿の様々な場面を取りあえげて記してきました。悪天候に振り回され、“アクシデント”続きでしたが、それでも、まさに“雨降って地固まる”という言葉通り、選手同士、さらにはマネとのコミュニケーションは(アクシデント続きだったからこそ)合宿前よりも深まった面もあったのではないかと思います。

 

さて、“今回”は「硬式野球部の合宿」についてレポートしましたが・・・すみません。この合宿レポート作成の経緯を少々記します。正則のブログ記事に詳しい方ならば、レポートの文章タッチや構成からして“バスケ部顧問”が作成しているとお気づきになった方が、もしかしたらいるかもしれませんね(笑)

 

“日常”がもどってきたとは言え、コロナ禍の中での合宿ということもあり、より安全に合宿が実施できるよう他部からの応援によって引率体制を組んでいくことは正則ではよくあります。その関係でバスケ部顧問も昨年度は和太鼓部の夏合宿、今年度は既に剣道部の夏合宿にも参加してきました。そして、その都度“お手伝い”の一環としてレポートを作成してきました。(勿論、バスケ部でも「活動記」を投稿し続けていますので、もし興味がありましたら、今回のような感じで記していますので、是非ご一読ください。すみません、ちゃっかりバスケ部の宣伝もしてしまいました。(笑))

 

とは言え、合宿レポートの「軸」をマネにしたのには理由があります。実は、合宿に行く前から野球部のマネとは“顔見知り”でした。トレーニング室で野球部とバスケ部はよく一緒になることがあり、顔を合わせることは勿論ですが、使用時間などの調整をしたりすることがきっかけで普通に話すようになりました。

 

あるとき、なぜ野球部のマネをやろうと思ったのか?その理由を聞いたことがありました。彼女は、中学時代は文化部に所属していたそうです。もともと絵や音楽といった芸術系に興味があって、趣味としてもやっていたそうですが、コロナ禍の影響で十分に取り組むことができなかった。そんな学校生活を、正直楽に感じることもあったけど、やっぱり、つまらなかったそうです。そこで、全く経験はないけど、思い切って運動部に入ってみようと思った結果(自分自身がスポーツをやることも含め、あれこれ悩んだ末)、野球部のマネージャーとなったそうです。故に、運動部の雰囲気や“あるある”といったことに戸惑うことがあったり、その上、(自称)極度の人見知りということもあって、「もう大変!」の連続だったそうです。話を聞いたときには、そんなふうに思えないほどチームに馴染んでいるように見えていたので、ちょっと驚いたことを覚えています。

そんなマネが、どんなふうに野球部の中で変わっていったのか・・・その“実際”をみてみたいなぁ~と思っていたこともあったので、今回のレポートの“テーマ”をマネとしてみたというわけです。

 

彼女は、先にも記した通りの自称「極度の人見知り」というだけあってか、確かに取り仕切るタイプではありませんでした。それでも、単なる“雑用係”といった位置づけ(野球部がマネを「雑用係」とは位置づけていないこともありますが)ではありませんでした。選手達の練習のサポートをしつつ、練習の管理もしているマネージャーでした。その証拠に「1年生のことは、まだよくわからないんですけどねぇ~」なんて言いながらも、選手達を本当によくみているし、何よりよく理解もしていました。

 

そんなマネに「きっと中学校の頃と今では、別人のようなんだろうね」と聞いてみると・・・少し照れながら、「そうかもしれません」と答えていた姿が、すごく印象的でした。

 

《編集後記》

【合宿“こぼれ話”その1】

今回の夏合宿は野球部にとっては4年ぶりの開催となります。そこで、合宿開催を記念して・・・なんと!!“記念Tシャツ”を作成したそうです。

選手達はどの場面で(Tシャツに)袖を通そうかなぁ~と思っていたようですが、豪雨の影響で考えるまでもなく、すぐ着用することとなっていました。

 

 

【合宿“こぼれ話”その2】 

当然ですが、マネも飲み物を飲んで休憩を適宜とっていますが、休憩中でもちょくちょくドリンク対応や練習用具の準備などのオーダーが入ります。しかし、マネは嫌な顔一つみせたり、ましてや、めんどくさそうな姿なんて一切みせることなくオーダーに応えていくのですが、その一方で、礼儀というか、マナー的なことには結構厳しくて、選手達の食事の食べ方がきたない!!マナー(箸やお皿の持ち方含め)もなってない!と苦言を言っていました。「そうは言ってもねぇ~~お腹がすいているからねぇ~マナーもへったくれもないと思うよ!」なんて言ってみると・・・

「それはダメですよ!」ときっちりご指摘をうけてしまいました(笑)

 

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