【サイクリング部】東京都選手権参戦記
2022年も押し迫った12月24日、いよいよ今年の締めくくりとなる東京都選手権を迎えました。来年4月のチャレンジロードレースを占う重要な大会です。今回の大会には部員全員がそれぞれ3つのカテゴリーに分かれて参加致しました。
その日のオープニングレースとなるCクラスには1年生の大谷、髙橋、神山、田賀の4名が参加し5周回のレースを闘います。11時1分先行したAクラスに続いて、レースは始まりました。
しかし、開始間も無く波乱が起こります。髙橋と田賀の2人が転倒してしまいます。比較的ダメージの少ない田賀は再スタートしますが、髙橋はリタイヤとなりました。
早くも2名になってしまった正則ですが、神山、大谷は積極的にレースを進めます。
3周目終盤に大谷はアタックし逃げの体制に入ります。この逃げに1名が反応してメイン集団との差は最大8秒まで開きます。迎えた最終ラップ、早々にこの逃げは吸収されてしまいます。
が、大谷は動じず、10名ほどの集団の中でも終始先頭付近でレースを進めます。ゴール手前のアンダーパスから始まる長いゴールスプリントの中で、4名にまで絞り込まれた先頭争いから大谷は抜け出し、ついにトップでチェッカーフラッグを受けます。
普段はクールな大谷も右手を大きく上げてガッツポーズです。チームメートが駆け寄り初優勝を祝福します。一方神山もトップから30秒遅れながら9位でフィニッシュです。表彰式のインタビューでは冷静さを取り戻し、落ち着いて受け答えする姿が印象的でした。
続いて12時40分からBクラスが始まりました。中堅クラスのこのレースには、2年生横田と1年生の雪下が参加します。1年生ながら自ら志願してこのカテゴリーに参加した雪下は堂々とメイン集団に位置します。
レースが動いたのは4周目、1名の選手がアタックし、みるみるその差が広がります。最終的には2位集団に40秒の大差をつけてこの選手が独走優勝しました。雪下は18人の2位集団には残りますが、脚を使い果たし14位でフィニッシュ、2年生横田は21位で完走しました。
そして、13時50分からJクラスのスタートです。来年のチャレンジロードレースを闘う多くの高校生が東京のみならず、全国からこのレースにエントリーしています。
強化指定選手も5人含まれるこの激戦のカテゴリーを、2年生水谷、加藤、谷川原、鈴木、田中、樫平の6名がチャレンジします。一周のローリングが終わると、早速、目下このレース2連覇中の選手が飛び出します。何とか、水谷、鈴木がメイン集団に食らい付いています。9周回45キロのレースですが、先頭集団のアベレージスピードは40キロを超え、38人中12名の選手が失格となるサバイバルレースとなりました。迎えた最終ラップ、上述の選手が大会3連覇で優勝して、唯一キャプテンの水谷がおよそ3分遅れて25位で完走しました。
成果と課題の両方に向き合う事になった東京都選手権となりました。
翌日は2時間にも及ぶミーティングを行い、選手同士そしてコーチ陣との間で成果と課題が共有されました。来年4月のチャレンジロードレースまでおよそ3ヶ月、選手達のモチベーションを高い状態で維持出来るかが鍵となります。選手一人一人が今回の経験を真摯に受け止め、更なる成長を遂げることを願っています。
最後になりましたが、今回も保護者の皆様には多くのご支援を戴きました。長時間に渡りお疲れ様でした。本当にありがとうございました。