【和太鼓部】2022年度夏合宿を実施しました。
7月25日から28日までの3泊4日の日程で和太鼓部がクラブ合宿を実施しました。
今年度より可能な限りコロナ禍以前の学校生活に戻していくという方針により、夏休みのクラブ合宿も宿泊先での感染対策の強化、徹底と、より手厚い引率体制を組むといった条件のもと、和太鼓部を含めた幾つかのクラブが合宿実施の準備を進めてきました。
そういう中、私はバスケットボール部の顧問ですが、和太鼓部をサポートするために合宿に参加することになったのです。
7月に入り、コロナ感染が「第7波」をむかえる状況となりましたが、それでも生徒諸君の夏休みの活動を保証していくために、可能な限り、万が一に備えて(抗原キットや現地での隔離施設の確保など)予定通り実施となりました。
クラブ合宿は現3年生も含めて初めての経験となります。生徒諸君は、初の合宿とは言え、ほぼ一日中太鼓と触れ合うことのできる合宿をたのしみにしていました。
合宿当日、浅草駅に集合して特急リバティに乗車、一路福島県会津田島を目指しておよそ3時間ちょっと電車にゆられ、その後在来線に乗り換え、さらに20分ほど電車にゆられ、ようやく合宿地の「湯野上温泉」に到着しました。
あたり一面が緑の山々に囲まれた自然豊かなのどかな場所で(虫たちの襲来に時折恐れ慄く場面もありましたが…笑)生徒諸君は伸び伸びと過ごしていました。
そもそもなんでこんな遠いところで合宿をやるのか?それは…
和太鼓部専用の練習場があるからです!
「川田太鼓工房」は、(明治時代に建てられた)小学校跡を利用した場所で、かなり年季の入った建物ではありますが、歴史的建造物でもあります。また、太鼓工房と名乗るだけあって建物の中には大小様々の太鼓が常設してあり、使いたい放題、そして周囲には、な〜〜〜んにもないので(太鼓を)叩きたい放題というこれ以上ない練習環境がある場所なんです。
そんな練習環境の中で、どんなふうに生徒諸君が活動をしていたのか…一日をレポートしていきます。
「川田太鼓工房」は宿から電車で二駅ほどの場所にあります。
練習場に到着すると、まずは発声練習も兼ねて、二組に分かれて全員で(練習の)目標を大声で言い合います。
OKの場合は「○」の合図がでます。声が小さいと勿論やり直しとなりますが、目標内容がわかりにくいという理由でもやり直しとなって…「おい!主旨変わってるやん!」という場面もあり、思わず笑ってしまいました。
発声練習が終わると、部長を中心に練習内容の打ち合わせ、準備運動、体幹を中心としたトレーニングに取り組みます。
この後…本格的な練習へと入っていきます。午前中は、主に基礎練習に取り組みます。基礎練習はしっかりと区切りをつけながら取り組みます。区切りごとに、コーチからの総評を聞いていくのは勿論ですが、自分たちで気がついたことを出し合いながら調整を続けていきます。その成果は、回数をこなすごとに目に見える形で表れていくこともあり、時間を忘れてみな太鼓を叩き続けていきます。
太鼓を熱心に叩き続けるあまり…
手のひら、さらには足の裏にまでマメができ、テーピングだらけとなっていきます。それでも夢中になって太鼓と向き合い、叩き続ける姿は本当に凄いなと思いました。
基礎練習から楽曲練習へと練習はうつっていきます。楽曲練習になると、太鼓だけではなく、笛や舞も入ってきます。それらも合わせて一つの曲を完成させていくことは容易なことではありませんが、生徒たちは互いに(学年を超えて)多くの言葉を交わしながら、(コーチ、OB、OGからのアドバイスにもよく耳を傾けつつ)自分たちの力で「作品」を作り上げていこうとしていきます。
昼食をはさみ、午後は楽曲のパートに分かれての練習となります。曲ごとに人が入れかわりつつ、リズムを確認し、太鼓を叩き、互いの出来をチェックし合い、また確認…を繰り返す。そうした中で新しい楽曲も作り出していく生徒たちの姿には、心底太鼓を楽しんでいる「いきいきとした表情」が映し出されていました。
午後のパート練習の様子です。途中から駆けつけてくれたOGが1年生に舞の指導をしてくれました。また、iPadも駆使してリズムなどの確認と打ち合わせを入念にやりつつ、繰り返し練習に取り組んでいました。
練習は電車で帰るギリギリの時間までやっていました。練習後の生徒諸君の表情には、疲労感を上回る達成感が見られ、「良い笑顔」で帰宅していきました。
宿に戻ってから…温泉で汗と疲れを洗い流し、夕食は黙食ではありますが、しっかりと食べ、一息ついてからミーティングで練習の成果と課題を振り返り、翌日の練習の確認を入念にしている姿が印象的でした。
合宿での一日をレポートしてみました。初めて合宿に来た生徒諸君でしたが、とても初参加とは思えないほど、自分たちの力で練習やミーティングを充実させていこうとしている姿がとても印象的でした…今後の活動がとても楽しみに思える合宿となったことは間違いないと思います。
【編集後記 おまけフォト】
合宿最終日の前夜、みんなで花火をしました。