【バスケット部活動日記2022 特別連載冬NO11】再戦…の巻
改めまして、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
バスケット部の活動は、2022年1月5日からスタートしました。そして、翌日の1月6日には男子部が『鎌倉学園』に遠征に行きました。
鎌倉学園とは昨年の11月に対戦しましたが、前回の対戦以降、正則高校にとっては”厳しいゲーム”ばかりが続いていました。これまでの活動記をご覧いただければ、およそおわかりいただけるかと思いますが・・・それでも個々人のレベルアップにつなげていくためということは勿論ですが、何より「チームバスケット」を機能させていくためには、どうしても必要な経験であり、練習でもありました。とは言え、(決して十分な機会があったとは言えませんが)一度その「成果」を計るべく場面を設定したく、活動再開早々に、前回の対戦で接戦となった鎌倉学園と”再戦”することになった次第です。
当日主力選手2名が欠席という条件でした。欠席については、事前に家の都合により欠席するという報告が入っていたこともあり、今回はチーム力の進捗状況を計ることを意図してゲームを組むつもりだったので、(ゲームを組むべきかどうか)少し悩みましたが、その分サブメンバーのタイムシェア(出場機会)を増やしたり、下級生主体とすることで、違う意味で「チームとしてどこまで戦えるのか?」といったことを試すいい機会になると判断し実施することにしました。
試合は、主力選手2名不在ということが全く影響しなかったわけではありませんが、それ以上に正則高校の”ちぐはぐなオフェンス”が数点及ばずという結果に大きく影響をしました。ディフェンスについては以前と比較してかなり守れる機会を多くつくることができ「合格点」に達していたと振り返ります。
しかしガード、フォワードのパスがよく回り、外角からも得点を重ねる一方で、インサイドが充分に機能しなかったり、その逆にインサイドが奮起し頑張っているけど、インサイドを機能させるためのシュチュエーションをガード、フォワードが上手く作りきれず、ターンオーバーとなってしまったりと・・・それでも失点にはつなげずよく粘りましたが、やはり点を取らなければ勝てないのも確かで、思うように得点をすることができない中で、勝負どころを見逃さない鎌倉学園の仕掛けの前に失点し、振り切られてしまいました。そんな”ちぐはぐなオフェンス”は試合を重ねていっても改善されることがなく、点差のつくゲームも見受けられました。
■ 鎌倉学園戦(男子)
実は今回、例え主力選手不在であったとしてもチームスタッフは「勝敗」にこだわって挑んだだけに・・・大変残念な思いであったというのが正直なところでした。
勿論、確かな変化や成果として見て取れる場面も多くあり、チームは確実に前進をしていることを実感することもできましたが、「チームバスケットを機能させること」ができないという課題はより顕在化し、今年度のチームにとって”残された時間”を考えると、今の前進の速度で果たして間にあうのか?といった心配がつきないというのが実際のところです。
しかし選手達は、これまで(そして、おそらく”これから”も)様々な制約と状況変化の中で心が折れそうになったとしても、誰一人諦めることなくついてきてくれました。そんな選手達のために今すべきことは・・・間に合うだろうか?と心配をすることではなく、ましてや「もう無理だろう」と諦めることでもなく、「チームバスケット」ができるよう間に合わせるためには何ができるのか?ということを考えることだと改めて思った次第です。
そうした意味で、「なぜ(とりわけオフェンスで)チームバスケットを機能させることができないのか?」ということの要因が以前にも増してより明確になったと今回のゲームで思いました。
”ちぐはぐなオフェンス”となるのは、選手達がこれまで以上にチームの戦術を理解し体現しようとしているが、うまく使いこなすことができていないからです。つまりは、戦術を使いこなすための個々人のスキルやフィジカルがまだまだ不足している結果でもあるということです。
故に、翌日以降の練習から戦術を使いこなすためのスキルアップとフィジカル強化を意図したメニューが練習に組み込まれていくようになりました。また、試合だけではなく、(男女共に)練習中も動画を撮影し配信することで、選手達に自分自身の実際の姿を自覚させつつ、「良いイメージ」に近づける意識づくりにもチームとして取り組むようになりました。
とは言え、昨今のコロナウイルスの急速な感染拡大といった状況が、今後のチームの活動に少なからず影響が与えることになるだろうと覚悟はしています。それでも、きっと今のチームならば、その時々の環境の中でできることにしっかりと取り組んでいくことができるのではないかと思います。
【編集後記】
唐突な話題ですが、男子部マネージャーはとても社交的というか、人当たりが良いというか・・・練習試合に行く度に他チームのマネージャーさん、さらには選手達と”友達”になっています。
もはや特技”友達作り”と言っても言い過ぎではないと思います。そんな様子を端で見ていると、大したもんだなぁ~と感心してしまうのですが・・・鎌倉学園でも”選手”と仲良くなっていました。マネージャーではなく選手というのは・・・鎌倉学園は男子校ということもあり、所謂マネージャー的な役割を担う生徒がいないので、氷やジャグタンクの用意といった準備について、(普段なら相手チームのマネージャーさんに聞くのですが)選手に聞いていたことがきっかけで仲良くなったようです。
試合が終わり、チームとして挨拶を済ませて体育館を出る際に、色々と対応してくれた(鎌倉学園の選手達に)マネージャーが「またね!」と挨拶をすると・・・鎌倉学園の選手達はわざわざ出入り口までお見送りに来てくれました。そんな様子を見て、かつての男子校だった頃の正則高校を思い出し笑ってしまいました(笑)